私が積極的に日々取り組んでいるのは「発毛」と「育毛」です。
似たような単語で「増毛」というものがありますが、内容は全く異なります。
今回は発毛と増毛の違いについて解説をしていきます。
発毛と増毛の違いについて【増毛は危険】
発毛治療とは、日本皮膚科学会が定めた「AGA(男性型脱毛症)の診療ガイドライン」に基づいてミノキシジルやフィナステリドを用いて行われる治療方法の事です。
推奨度を5段階に分けており、ミノキシジルとフィナステリドは最高ランクの「Aランク 行うよう強く勧められる」にランクインしています。
一方、増毛法とは、自身の毛髪1本1本の根元に数本の人口毛髪を結びつける方法です。某メーカーがテレビCMで昔から宣伝している方法ですので、どの様なものかを想像出来る方も多いのではないでしょうか。
部分的に施す事が可能な為、薄毛が気になりだした部分にだけ行えばカツラを作る必要もなく、費用もカツラに比べれば安いだろうし何となくお手軽感を感じるかもしれません。
メリットを挙げるとすれば、
- 短期間
- 安価
- 確実に頭髪のボリュームが増す
でしょうか。
実際に増毛法を施した後はどうなるか
しかし、ここで大きな落とし穴があるのです。
薄毛になっている箇所 = 毛が細くコシがない毛です。
そんな毛に人口毛髪を結びつけたら一体どうなるでしょうか。
場合によっては施術時に強く引っ張られて抜けてしまう可能性もあります。
また、施術時は毛髪の根元に人口毛髪を結びつけていましたが、毛は1カ月で約1cm伸びます。
人口毛髪を結んだ箇所が段々と頭皮から離れていき、手ぐしやブラッシングを行うと人口毛髪が引っ掛かり、ブチブチと音を立てて抜けていってしまいます。
結果、増毛法を行ったことで、以前より毛量が減少するという現象が起きてしまうのです。
そうなると、以前の記事で解説しましたが、「牽引性脱毛症」という病気と認定されてしまいます。
こうなってしまってはもう以前の状態に戻す事が大変難しくなってしまいます。
そこで増毛法を勧めたサロンが決まり文句の様にお誘いしてくるのが「カツラを作ってみませんか?」という案内です。
全ての会社がこの様な事を行っている訳ではないのですが、増毛法で失敗→カツラを進めるというセット販売の様なものが平然と行われているようです。
現代は薄毛がQOL(Quality of Life 生活の質)に大きく影響していると言われています。
死活問題と捉えても過言ではありません。
増毛法の種類
現在では主に3つの増毛法が主流になっています。
- 編み込み式増毛法
3本の糸を編み込み、毛髪全体に土台を作ります。その土台に束にした人口毛髪を30-40か所編み込む方法です。
自身の毛髪と頭皮への負担が少ないというメリットはありますが、毛が成長すれば土台も浮いてきてしまうので、再び編み込む必要があります。
月1のメンテナンスが必要な増毛法です。
- 結毛式増毛法
先述した、自身の毛髪1本1本の根元に人口毛髪を数本結びつける方法です。
自身の毛髪へのダメージもあり、成長と共に結び付け部分が上がって来るため、こちらも月に1ないし2回のメンテナンスが必要な増毛法です。
- 接着式増毛法
人口毛髪を植毛したシートを頭皮に直接貼る方法です。
シートは大変薄い特殊な素材で作られており、昔から様々なクリニックやサロンで行われているものになります。
元々髪が生えていない場所(生え際など)にも貼る事が出来るメリットがある一方、頭皮に直接貼る為、頭皮のトラブルが起きやすいというデメリットがあります。
接着面は蒸れてしまい、かぶれや炎症も引き起こします。
こちらも上記の理由で清潔なシートに再び張り替える必要がある為、定期的なメンテナンスが必要な増毛法です。
結論 何事も対症療法では解決しない
増毛法やカツラという選択肢は
「足が痛いから湿布を貼る」
「のどが痛いからのど飴をなめる」
と同じく根本的な原因を突き止めずに対処しようとしているだけの安易な選択です。
どのメーカーも最先端の技術で自然な仕上がりを謳っていますが、肝心のアフターケアであったり、根本的な解決を促す様なサービスはほぼ皆無です。
巷の広告や宣伝文句に騙されず、正しい情報を得て、「増毛」ではなく「発毛・育毛」を今すぐにでも開始してください。
早ければ早いほど改善が見込めますし、遅ければ遅いほど結果を得にくくなります。
あなたの現時点での状況をプロの医師に相談してみて下さい。
無料でカウンセリングを受け付けています。
最初は勇気がいるとは思いますが、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」です。
是非、根本的な治療を始めていきましょう。
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