AGAスキンクリニックにて無料カウンセリングを受けた直後、
私はデュタステリド(ザガーロ)の投薬治療を選択しました。
デュタステリドとは一体どのような薬なのか、解説をしていきます。
※GSK社(グラクソ・スミスクライン株式会社)のザガーロ0.5mg
デュタステリド(ザガーロ)について【フィナステリドに次ぐ第二のAGA治療薬】
デュタステリド(ザガーロ)はフィナステリド(プロペシア)に次ぐ第二のAGA治療薬として2015年9月に厚生労働省にて承認されました。
イギリスに本社を置く、グラクソ・スミスクライン株式会社が製造販売しており、
イギリス、アメリカ、韓国ではアボダートという名称で、
フィリピンなどではデュタボルブという名称で販売されています。
名称の由来は以下の通りです。
「進化した」「最後の砦」「究極」という意味がある「Z」と男性型脱毛症の「AGA」を組み合わせ、さらにスペイン語らしい語感の「LLO」付け加えて「ZAGALLO」と付けられました。イタリア語では「O」で終わる名刺が男性を意味することも命名の由来になっています。
引用元:浜松町第一クリニック
日本においては2016年6月に販売を開始した最新のAGA治療薬となります。
AGA治療薬として承認を受けているのは現時点で日本と韓国だけのようです。
2020年9月現在、まだ後発薬(ジェネリック)は日本で発売されておらず、AGA治療に用いる場合は自費診療となる為、AGAクリニック等では1カ月分(30錠)が9,000円から12,000程度の金額で販売されています。
先発薬の特許が切れたらすぐにジェネリックが発売されるのかと、私自身は考えておりましたが、
同等の効果を持ちながら、カプセルから錠剤に作り替えたり、コストを下げたりする作業というのは非常に大変な事のようですので、
AGA治療の名目で購入する場合には、まだまだ全額自費での購入をしていく事になりそうです。
【追記】
※ザガーロのジェネリック医薬品が国内でも販売開始となりました!
効能・期待されている効果
- 前立腺肥大症 2001年11月にアメリカのFDAが承認 日本では2009年7月に厚生労働省が承認
デュタステリドは世界100か国以上で前立腺肥大症の治療薬として用いられています。
こちらは様々な臨床試験や患者に投与した結果、改善の効果が認められています。
前立腺肥大症に用いる場合は「アボルブ」という商品名(保険適用)として販売されています。
- AGA(男性型脱毛症)
日本ではザガーロという商品名でAGAクリニック等で販売されておりますが、先述の通り薬価未収載薬の扱いになりますので、フィナステリド(プロペシア)同様、全額自費での処方となります。
5α還元酵素1型・2型両方を抑制し、テストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を強力に阻害するのでAGA(男性型脱毛症)の進行遅延作用が期待されています。
くすりのしおり 副作用・注意事項
概要
商品名:ザガーロ カプセル 0.5mg
主成分:デュタステリド(Dutasteride)
他成分:ジブチルヒドロキシトルエン、中鎖モノ・ジグリセリド、ゼラチン、グリセリン、濃グリセリン、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、中鎖脂肪酸トリグリセリド、レシチン
外形:淡紅色の軟カプセル剤
サイズ:全長約19mm 厚さ約7mm
シート記載:GS MUF ザガーロ 0.5mg
この薬の作用と効果について 作用機序など
5α還元酵素Ⅰ・Ⅱ型を抑制、テストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を阻害、AGA(男性型脱毛症)の進行遅延作用を示します。通常、男性におけるAGA(男性型脱毛症)の進行遅延に用いられます。
女性の使用は認められていません。
円形脱毛症には効果がありません。
20歳未満の方にも臨床試験等のデータが無い為服用出来ません。
フィナステリド(プロペシア)が5α還元酵素Ⅱ型のみを抑制するのに対し、デュタステリド(ザガーロ)は5α還元酵素Ⅰ型・Ⅱ型どちらも抑制する為、フィナステリド(プロペシア)より抜け毛の防止効果が高いとされています。
「フィナステリド(プロペシア)を使用したけど、あまり実感を得られなかったな」
という方はデュタステリド(ザガーロ)の使用を検討する事をおすすめします。
私がAGAスキンクリニックで受けた説明ですと、
「Ⅰ型とⅡ型を両方抑制するので、頭頂部だけでなく前頭部の生え際の抜け毛防止にも効果が期待出来ます」
との事でした。
※ちなみに私は頭頂部より前髪の生え際が気になっていたのでデュタステリド(ザガーロ)を選択したという経緯があります。
下記に当てはまる方は、必ず専門医のアドバイスを受けてください
- 以前にAGA治療薬を服用して、かゆみや発疹などのアレルギー症状が出た方
- 前立腺がん検診(PSA検査)を受ける予定がある方
- 持病持ちで、他にも薬を服用している方(薬の飲み合わせによって、作用を弱めたり、強めたりする場合があります。市販薬も含めて、必ずお伝えください)
薬の飲み方 用法・容量 注意事項など
- 1日1カプセル(0.5mg)を水と一緒に飲む
- なるべく同じ時間(24時間ごと)に服用する 例:朝食後 就寝前 など
- 飲み忘れた場合は、気が付いた時に当日分を飲みましょう。2日分を1度に飲むのは厳禁です。
- 誤って多く飲んでしまった場合は購入元の病院やクリニックの医師または薬剤師に相談しましょう。
- 担当医の指示なしに、自己判断で服用を止めないようにしましょう。効果が現れるのは最低でも6カ月ほどかかると言われています。
- デュタステリド(ザガーロ)服用期間中は献血に行ってはいけません。血中濃度の半減期が非常に長い為、飲むのを止めた後、最低半年間(6カ月間)は控えましょう。
- カプセル状の為、分割・粉砕は行なわないでください。
- デュタステリド(ザガーロ)をはじめ、5α還元酵素阻害薬は胎児の生殖器官に悪影響を及ぼしますので、妊娠中または妊活予定の女性は飲用は勿論のこと、触れる事も厳禁です。※経皮吸収される為 誤って触れてしまった場合は直ちにハンドソープと水で洗い流してください。
- 子供の手の届く所、直射日光、高温・湿気を避けて保管する事。
- 処方を受けた本人が必ず使用する事。他人に転売・譲渡する行為は厳禁です。
副作用
主な副作用は下記になります。
- 性欲減退
- 勃起力の低下(勃起不全)
- 射精障害
- リビドー減退
- 乳房障害 ※乳房の女性化 乳頭痛など
- 食欲不振
- 全身倦怠感
- 皮膚や粘膜が黄色くなる(肝機能障害)
誤った情報
- 服用を続けていると身体の中に抗体が出来、効果が得られなくなる
- 服用を止めたら、リバウンド脱毛が起き、一気に毛が抜け落ちてしまう
これらはネット上で出回っているデマですので、服用中の方は心配なさらずに育毛・発毛に努めましょう。
デュタステリドの一番の違いはずばり
- 5α還元酵素Ⅰ型・Ⅱ型両方を抑制する事
- 半減期が長い
この2つに尽きます。
先述の通り、フィナステリド(プロペシア)は5α還元酵素Ⅱ型を抑制し、脱毛の原因となるテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換される事を阻害しますが、
デュタステリド(ザガーロ)は5α還元酵素Ⅰ型・Ⅱ型両方を抑制しますので、強力な抜け毛防止効果があると言えます。
もちろん、抜け毛防止のお薬ですので発毛に関してはミノキシジル外用薬との併用をおすすめします。
次に半減期についてですが、AGA治療薬の服用後は、胃で吸収された後、肝臓で代謝されます。
そして腸を通り便として排出されます。
代謝、または排泄されるまで、AGA治療薬の成分は血中にまだ残っています。
その薬品の血中濃度が半分に減るまでの期間を「半減期」と呼び、薬の効果の持続時間がどのくらいかを測る指標となります。
AGA治療薬を長期間服用している場合、フィナステリド(プロペシア)の半減期は約4時間ほどです。
しかしながらデュタステリド(ザガーロ)の半減期はなんと約2週間。
なのでデュタステリド(ザガーロ)はフィナステリド(プロペシア)以上にDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する効果の持続が期待できると言えるのです。
副作用は飲み始めてみないとわからないので先ずはカウンセリング
いかがでしたでしょうか。
デュタステリド(ザガーロ)は大変期待の持てるAGA治療薬だとお分かりいただけたかと思います。
副作用の項目も記載致しましたが、被験者の中の数%に過ぎませんので、過度に心配する必要はないかと思います。
また、体質は人それぞれ違いますので、飲み始めてみないと分かりません。
「海外で販売されている格安のデュタステリドを個人輸入で購入して試してみようか」
と考えた方もいらっしゃると思いますが、まだ一度もお試しいただいた事のない方にはお勧めできません。
なぜなら、副作用が起きた場合や偽物を誤って飲んでしまった場合に相談できる医師がいないからです。
なので最初はお近くのAGA専門クリニックで無料カウンセリングを受け、担当の医師と色々と相談された上でお薬を処方してもらうかどうかを決めるのが良いかと思います。
個人輸入での服用に関してはクリニックで処方されたお薬が自分の身体に合っているか、効果を実感出来てから検討するでも遅くはないはずです。
AGA(男性型脱毛症)はどんどん進行する病気です。
勇気を出して、無料カウンセリングで初めの一歩を踏み出しましょう。
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