AGA(男性型脱毛症)の進行具合を把握するには「ハミルトン・ノーウッド分類」というものを目安にします。
「ハミルトン・ノーウッド分類」とは何なのか、現在のあなたの頭髪の状態はどの段階なのかを解説します。
AGA(男性型脱毛症)かどうか、まだ分からないという方は下記の記事を参考に一度医師の診断を受ける事をおすすめします。
AGA(男性型脱毛症)の進行度を知っておこう【7つのレベルを解説】
「ハミルトン・ノーウッド分類」とは、アメリカの医師であるJ・B・ハミルトン氏が考案した、AGA(男性型脱毛症)の進行パターンを7つのレベルに分類したものです。
その後、O・T・ノーウッド氏が改定、現在では全世界でAGA(男性型脱毛症)の診断基準として使用されています。
AGA(男性型脱毛症)は、おでこの生え際が後退するM型、あたまのてっぺんから薄毛が進行するO型に分けられており、どちらか一方、もしくは両方同時に進行する場合もあります。
日本人男性で一番多いタイプがレベル3のVertex型(バーテックスとは“頭頂”の意)です。
それでは各段階、レベルを順に解説していきます。
第一段階
レベル1
頭皮環境が正常な状態。抜け毛もなく、ヘアサイクル(毛周期)も正常に働いている状態です。
レベル2
生え際が少し後退、薄毛の進行が始まった状態。自分自身でも「なんか薄くなってきたかも」と、自覚し始める。
見た目には特に変化は無い状態です。
第二段階
レベル3
生え際から徐々に薄毛の進行が目立ち始める。頭髪全体のフサフサ感もなくなっている状態。
このあたりから育毛や発毛に悩みや興味を持つ男性が増える。
レベル3 Vertex(バーテックス)型
レベル3の状態に加えて、頭頂部の薄毛も進行している状態。
レベル4
生え際から頭頂部にかけて薄毛がかなり進行している状態。
第三段階
レベル5
生え際、頭頂部の薄毛がかなり進行し、毛のない部分がはっきり確認できる状態。
レベル6
生え際から頭頂部にかけて毛のない部分の面積が拡大する。
自分は「ハゲている」と認識せざるを得ない状態。
レベル7
側頭部と後頭部を除いて、ほとんど頭髪が無い(サザエさんのなみへい)状態。
大きな改善が期待出来るのはレベル3まで
いかがでしたでしょうか。
あなたが今どのレベルか把握出来たかと思います。
大変厳しい事をお伝えすると、レベル3までの症状の方であれば短い期間での改善が可能と言えます。
しかしながら。「自分はまだ大丈夫だ」
と思って何も対策をせずにレベル4-7まで進行してしまった方は、
改善は出来ても治療に掛かる費用と時間がレベル3までの方々とくらべて多く掛かってしまう事は認識しなければなりません。
また、発毛は毛母細胞がまだ生きているか否かで決まります。
また、以前の記事でもお伝えした通り、人間の細胞分裂の回数(40-50回)は生涯で決まっていますので、
仮にあなたのヘアサイクル(毛周期)が生活習慣やストレス等によって乱れてしまい、1年になってしまったとします。
そして生涯の毛母細胞の細胞分裂回数が40回だとします。
1 × 40 = 40年があなたの毛母細胞の寿命ということになります。
どういうことかというと30歳になるまではヘアサイクルが3年周期、細胞分裂を10回終えている方が急に薄毛が進行し、ヘアサイクルも1年周期になってしまうと60歳になる頃には完全に頭髪の毛母細胞が寿命を迎え、活動がストップしてしまうという事です。
残りの細胞分裂回数(余命)がどのくらいなのか、今から対策を取り始めても間に合うのかは自分自身で知る事は出来ません。
まずは専門のクリニックで自分の薄毛レベルや毛周期を認識し、ご自身に合った治療法で薄毛を改善していきましょう。
正しく、適切な薄毛対策を行えば髪の毛は必ず生えます。
今からでも遅くはありませんので、決して諦めたりせずに専門家のアドバイスを受け、治療を開始する事をおすすめします。
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